Before PARADE there was a Panopticon

2010年3月29日月曜日

PARADE GROUNDとは?



チェルシー美術大学やテートブリテンが隣接するミルバンク(MILLBANK)エリアには現在の街の姿からは想像がつかないような史実があります。パレードグラウンドを含むチェルシー美術大学の校舎群は、修復され転用される以前には1907年からイギリス陸軍の病院として利用されていました。更に遡り200年前の19世紀初頭ビクトリア時代にはヨーロッパで最大の監獄施設"パノプティコン"として1500名以上の犯罪者を収容する施設でした。上の画像は当時のこの超巨大施設の姿です。

まるで6枚の花びらが中心から延びているように配置され、その冷たい陰惨な監視通路の全長は3マイル(約5キロメートル)にも及んだそうです。その巨大さから想像するにミルバンクエリアのかなりの部分をこの監獄が占めていたことがわかります。かつて小説家ディッケンスはこの場所を"陰鬱なゴミのような場所(melancholy waste)"と表現したほどです。

今回共同参加するイベント[PARADE]では、テーマであるパブリックについてを上記のような場所の歴史にも触れながら、政治的、文化的な様々な方向からアプローチすることになります。


Millbank (London) is well known historical place visualized by Tate Britain, Chelsea College and Themes river. However, there is another story of this place started almost 200 years before.

Royal Army Medical College was situated here since 1907, before renovated for Chelsea college of Art and Design. "Millbank Penitentary" was erected on the lonely and marshy riverside in 1821, which was the Victorian time in England. By the Panopticon design prison guards watched over 1500 prisoners housed in separated cells, and there are three miles of cold and gloomy passages. This was a largest prison in Europa. Charles Dickens once described here as "a melancholy waste" .


Satoshi

PARADE: public modes of assembly, and forms of address




WSで参加する2日間に渡るイベント[PARADE]について少しずつ詳細を説明していこうと思います。すでにチェルシー美大学生による実寸スタディーも始まりましたが、使用される約4000個のビールケース(日本では黄色ですね)のデザイン、配置にはイベントのテーマである"パブリック"をキーワードにした様々なアイデアが盛り込まれる予定です。また[PARADE]ではパレードグラウンドに一種のパブリックスペースを出現させます。そこでロンドンのアーティストたちを集めたオープンな会議(open-congress)を催したり飲食物を提供するバー(barcamp)等を設営します。ビールケースによるストラクチャーはそれらを覆うストラクチャーとなります。

ストラクチャーのデザインでは、チェルシーのスタディーのようにケースを一つ一つをレゴブロックを組み合わせるように作り上げていくボトムアップ型の制作メソッドと、もう少しマクロな視点から、人々が数千個のケースを自由に組み合わせてゆく様相からデザインを決定するトップダウン型のメソッド。この2つの方法を合わせながらの実験を進めています。

ケース一つ一つを組み合わせながら形を探る一方で、ケースの集合形態生成のロジックには、ローテクニックで容易に反復可能な全体を形作る必要から、アルゴリズムや自然現象をモデル化したセルオートマタでシミュレート可能な方法が試されています。


We are going to explain about [PARADE] little by little because it is complex event will be joined many artists. Firstly, as we already shown on the picture, Chelsea students started to make a structural study model. With reflected by nature of theme "public", we put many ideas represent collective mode of assembly.

[PARADE] events such as "open-congress", "barcamp" and "markets" are planned. For creating thousands bottle-cases structure for them, creative method like "bottom-up" and "top-down" will drive to organize Parade Ground space, which is somehow needs to be low-tech, repetitive units and algorithmic in its production.

Satoshi

2010年3月26日金曜日

彫刻家アンソニー・ゴームリーによる舞台美術

ロンドンにあるコンテンポラリーダンスの劇場で最も有名なものにサドラーズウェルがあります。建築家ダニエルリベスキンドらとの恊働が話題になったウィリアムフォーサイスカンパニーもツアーの際は今でもここで公演を行います。
その先鋭的な現代ダンスの殿堂で、WSと同時期に彫刻家アンソニーゴームリーが舞台美術を担当するダンスパフォーマンス「バベル」が行われるのでWS参加者で観劇ツアーを組む予定です。

"Sadlers Well" is well known venue for london artists as one of the most famous contemporary dance theaters. Legendary choreographer Willium Forthyse, known as collaborator with Daniel Libeskind is performed as well.
In such a venue well known, british artist "Anthony Gormly" designed stage set for play "Babel(words)" at Sadlers Well on May. We have planned to see it during our workshop, if it is on schedule.

Satoshi

チェルシー美大の学生たちはWSに向けて始動しています!



5月の開催まであと2ヶ月ほどの共同ワークショップですが、チェルシー美術大学では学生たちが共同参加するイベント[PARADE : public modes of assembly, and forms of address]の展示空間のデザインをスタディーを始めています。画像はMAの学生が試作したイベントのメインストラクチャーの一部です。大きなレゴブロックのように見えますがビールのプラスチッククレートを組み合せてできたものです。簡単なシステムなので自由な組み合わせを考えることができます。イベントでは用意される約4000個のクレートを組み合わせたストラクチャーがパレードグラウンドを覆い尽くすことになりそうです。ムサビ学生も渡英前にこのストラクチャーのスタディーをします。


Chelsea students have already started to making a project, "WS Chelsea Campus Project" is coming on two month to go though. The picture shown above is a part of main structure at [PARADE : public modes of assembly, and forms of address]. 4000 recycled bottle-cases is going to be used for covering whole Parade Ground. We, musabi students is make several studies for this structure as well.

2010年3月24日水曜日

国際交流ワークショップ 参加者募集!!



今年もロンドンにてチェルシー美術大学とムサビ建築学科との国際交流ワークショップを開催する運びとなりました。
現在、参加希望の学生を募集しています!


チェルシー美術大学/武蔵野美術大学建築学科 
共同ワークショップ・イン・ロンドン
「チェルシー・キャンパス・プロジェクト」

今年で3回目となる大学間国際交流プロジェクトを、ロンドン・チェルシー 美術大学と建築学科で共同開催します。今回は「劇場空間」をテーマに、イギリスの伝統的な劇場からコンテンポラリーな空間まで、日本と英国における文化や劇場様式の違いを比較・検証しながらワークショップを行ないます。尚、このプログラムでは、 ワークショップ期間中ロンドンでの演劇鑑賞、テート・モダン・ミュージアム大英博物館見学。またロンドンの各美術大学(AAスクールロンドン大学セントマーチン校)さらに最先端の現代アートに触れるギャラリーツア
ーも企画されています。


       
          
ロンドンにはシェークスピアで有名なグローブ座コンテンポラリーダンスを専門とする劇場、アングラ的なものなどあらゆるジャンルのシアターがそろっています。今回は、そのいくつかのバックステージツアーと観劇を予定しています。

作品制作では、昨年度WSの最終プレゼンの舞台となったチェルシー中央広場《パレードグラウンド》で開催されるパブリックスペースをテーマとした2日間にわたるイベント[PARADE : public modes of assembly, and forms of address]へチェルシー美術大学学生と共同参加し、舞台装置やパフォーマンスの提案などをプレゼンテーションする予定です。


期間:2010年5月17日(月)- 5月25日(火)全8日間(予定)
会場:ロンドン・チェルシー美術大学及びロンドン市内
講師:チェルシー美術大学/Ken Wilder Takako Hasegawa
    武蔵野美術大学/源愛日児 土屋公雄 西尾聡志
   プロジェクト・アシスタント/太田遼

参加を希望する学生は、学年/氏名/簡単な希望理由を書いて
arcmusabi*gmail.comまでメールを送ってください。
(注)*を@に変えて返信のこと

昨年の様子(ブログ)はこちらで

過去の国際交流プロジェクト冊子

対象:建築学科在学生、または卒業生
(但し、参加に際してWS期間中の履修授業に
関して条件があるため在学生は確認のメールが必要)

募集学生数:最大10名程度を予定


参加者募集開始 2010年3月11日(木)
参加者募集最終締切:2010年4月3日(土)

*人数が定員に達し次第募集は締め切ります


*事前に所属する指導教員に了解を得ること
*最終締切日までにパスポートを取得していること



なお、往復航空券・宿泊費・滞在費等は自己負担となります


国際交流ワークショップ参加費用 ¥180000より
(為替レートにより多少の変動あり)

(内訳)
 ・航空運賃¥130,000(燃油料・税金込)
 ・宿泊費用¥50,000(朝食付宿泊施設 Club Goodenough)
 ・ロンドン市内交通費¥5000~他飲食代等
 (注)チェルシー美術大学の正課授業としての企画の為、作品制作費はすべて 支給されます。